マタニティに運動は必要です。

 マタニティの時期に運動は必要か?答えは、『絶対に必要』であろう。妊娠中はとにかく運動が制限されるし、精神的に不安定になりがちなため、体を動かすのが億劫になる。自然と運動不足になりがちであるし、日々、体は重くなっていき肩は凝るし、腰は出っ張ってくるお腹を支えるのに悲鳴を上げる。マタニティの方は大変である。

 マタニティの方々の運動にも、昨今では色々あって、助かるであろう。マタニティエクササイズやマタニティヨガなど、ちゃんとした教室に通えば、運動不足解消はもちろんのこと、精神的にもリラックスできるようなプログラムが組まれているし、出産の時の呼吸法も習えるし、なにより、外出することや、同じ様な悩みを抱える新米ママさんであるマタニティの友達を作ることにもなり、ひとと接触することで、マタニティの方々特有の精神不安をも解消できる。

 ただ、行動的かどうかは個人差もあるだろうし、人見知りなマタニティの方もいらっしゃるだろう。それでも、運動は心がけた方が良い。運動、すなわち、体を動かすことは、人間には絶対必要なことである。肉体的なことはもちろんであるが、精神的にも、運動することでストレスがかなりな度合いで軽減できる。まして、マタニティの方はホルモンのバランスが不安定になり、嫌が応でも何によらずストレスになるのだから、少しでも、無理のない程度に運動をして、ストレスを発散した方が良い。

 人間は体とこころが密接に関わっている。体の不調が気の持ちようで軽くなったり、その逆で、精神的に参ってるときに運動をしたら、さっぱりして、何を自分は悩んでいたんだろうということになったりする。マタニティの時期は尚更、内にこもらないで、思いきって外に出て、軽くで良いから運動をしましょう。

マタニティマッサージとアロマ

 マタニティマッサージとは、まあ、その名称から容易に想像がつくであろうが、マタニティの方達のためのマッサージである。ただ、マタニティの時期というのは、出産を控えて、とにかくデリケートな時期である。お腹への直接の指圧などはもってのほかであろうし、他にも色々気をつけなければいけない。やはり、信頼のおける産婦人科系列のところで、マッサージの施術をうけるべきであろう。

 マタニティマッサージはもちろん、妊娠中の肩こり、腰痛、運動不足による血行障害など、肉体的な不快感の解消にもいいが、精神的にもリラクゼーション効果があることがわかっている。べつに、マタニティの方でなくとも、誰でも上手いマッサージを受ければ、気持ちよくて心身ともにリラックスすることからもあたりまえのことであるが、マタニティの方々には、リラックスすることが、絶対に必要である。

 マタニティマッサージでより効果を発揮するのが、アロママッサージであるのだが、これはハーブオイルをマッサージに取り入れたものである。リラクゼーション効果が飛躍的にあがり、妊娠時の肌の手入れや、妊娠線などの予防にもいい。但し、ハーブによって、妊娠中には使えないものがある。

 ハーブオイルというと軽くみられがちであるが、実際のちゃんとしたものは漢方と同じで、植物の薬効成分を抽出し、精製されたものであるから、扱いも慎重にしなければならない。ものによっては、生理を促すような作用を持つ物もあり、早産の危険がある。また、マタニティの時期はホルモンのバランスが日々変わっていくので、以前心地よいと思った香りもずっと心地よいとは限らない。

 このように、マタニティマッサージはリラクゼーション効果は高いが、より効果を高めるアロマを使ったマッサージなどがあるため、やはり、ちゃんとした施設で、専門家の指導を受けたいものである。

マタニティ ヨガをしよう!

ヨガというと、なんだか訳のわからないポーズをとりながら、瞑想するイメージがあるが、これが実はとても利にかなった運動らしい。ヨガの色々なポーズは正しい呼吸をしながらの、有効な有酸素運動であり、変わったポーズにも普段は使わない筋肉に適度な付加をかけて、無理のない運動をさせるという意味がある。  そんなヨガがマタニティの方々によくない訳がない。それどころかマタニティヨガとは、まさにマタニティの方々には最適な運動といえるのだ。

 まず、前述のように、ヨガはからだに無理なく少しづつ、全身を鍛えていく。マタニティヨガは更にからだに負担をかけないように配慮され、マタニティであるが故の運動不足を解消し、加えて、のびのびとからだを動かす事によって、マタニティであるが故のストレスをも解消できる。

 そして、マタニティエクササイズと同様に、このマタニティヨガは正しい呼吸法をしながらの有酸素運動である。呼吸は出産のとき、非常に大事なことで、呼吸の仕方によって楽に出産できるかどうかが決まる。ただ、マタニティヨガの方が、瞑想を基本としたヨガであるので、より精神性が高く、ストレス解消、精神の安定に効果がある。

 ただ、マタニティの方々すべてに言える事であるが、ただでさえ人生の転換期である出産を控えた身であるので、精神的にもかなり不安定な時期である。どんなマタニティ体操をやるにしても、ちゃんとした教室で、専門の先生に付いて、しかも同じようなマタニティの方々と、なんでも話し合える環境でやった方が精神的にも心強いし、なにより、楽しい。この楽しいということが、何にもまして、からだにも、心にも一番いいのである。

マタニティ エクササイズをしよう!

 マタニティエクササイズと言う言葉を初めて聞いた。マタニティも、エクササイズも知っている。だが、それらが繋がった、「マタニティエクササイズ」という言葉を、とても新鮮に聞いた。
 マタニティエクササイズとは、早い話が、妊婦さんの体操なのだが、これがただの体操ではない。妊婦であるがゆえの、運動不足解消はもちろんだが、出産に際しての体作り、体力づくりも考えられている。出産というのは、実は非常に体力、気力を使うもので、よく言われる事であるが、おそらく男性には堪えきれない。それを堪えるのだから、女性はすごいが、やはりそれには、それなりの準備が必要であろう。

 マタニティエクササイズは、まさにそのためのものである。出産に際して、少しでも体をらくにできるようにしていくのだ。そして、その要は呼吸法である。マタニティエクササイズの大事な要素もそこにある。筋力、体力を鍛えながら、呼吸を整え、出産の時のいきみ方を学んでいく。

 また、マタニティエクササイズはひとりでやるものではない。大抵は、産婦人科が主催する教室などがあり、そこで同じ仲間たちと互いに来るべきときの為にコミュニケーションを図る。場所によってはパートナーと一緒に教室に通う所もあり、夫婦一緒にエクササイズに励む。

マタニティエクササイズの優れた点はここにもある。同じ出産を控えた者同士や、パートナーが、ともすれば、ひとりで不安を抱え神経質になるところを、マタニティエクササイズを通して、同じ悩みを話す場をもち、決して自分はひとりではないという安心感もともに学んで行く。 いつか子供を持ちたいという夢を持っている方は、来るべきそのとき、ぜひともマタニティエクササイズをするべきであろう。

マタニティ ブルーとは

 マタニティブルー。直訳すれば、「妊産婦の憂鬱」といったところか。誤解を恐れずに言えば、女性の性は因果なもので、産まれたその瞬間から、体の機能の全てが、子供を産むその時のために準備される。嫌も応もない。産む、産まないにもかかわらず、である。全ては女性ホルモンのなせる技と言っても、過言ではない。
 この女性ホルモンがくせものである。出過ぎても、出なさ過ぎてもその人間に多大な影響を及ぼすのだ。マタニティブルーはその代表的なものと言える。待望の赤ちゃんをそのうでに抱きながらも、母親はこのマタニティブルーに襲われる。マタニティブルーは軽いか、重いかの個人差はあれ、母親になった女性全てに襲いかかるのである。

 マタニティブルーは出産を機に、それまで大量に出ていた女性ホルモンが急激に減るために起こる。マタニティブルーの主な特徴は精神面では、情緒不安定、特に、鬱状態に近い状態があらわれる。身体面では、頭痛、めまい、食欲不信、体がだるく、重いと感じるなどの状態となり、産まれたばかりのこどもを抱えて、更に不安がつのっていく。マタニティブルーの恐さはここにある。

 マタニティブルーは本来なら、ホルモンが通常の量にもどるまでの、何日間かのあいだに起こる状態であるが、子育てへの不安や、いままでの生活が一変してしまうストレスから、鬱状態が進行していき、俗に「産後鬱」になってしまうケースがある。最近の悲惨な問題として、乳幼児殺害や、児童虐待にも繋がってしまいかねない恐れもあるので、周囲も単なるマタニティブルーだからと、気のせいだとか、気の持ちようだとか、精神論を持ち出して、本人だけに負担をかけることはせず、子育てを手伝うとか、気を紛らわせてあげるとかの配慮が必要となってくるだろう。